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2011年/フォックス・サーチライト・ピクチャーズ
監督 ショーン・ダーキン
出演 エリザベス・オルセン
サラ・ポールソンほか
どーもどーもー
今日紹介する映画はコレ!
【あらすじ】
森の中を追跡してくる男たちをかわし、カルト教団のコミューンから脱出した20歳の女性マーサ(エリザベス・オルセン)。唯一の家族である姉のもとを訪ねる彼女だったが、姉夫婦は何も尋ねずに受け入れてくれる。美しい湖のほとりに建つ屋敷で姉夫婦と暮らし始め、安らぎを感じるようになっていくマーサ。だが、徐々にマーシー・メイという名前で呼ばれていたコミューンでの異様な日々の記憶がフラッシュバックしてくる。やがて彼女は、妄想と現実、過去と現在、さらには自分がマーサとマーシー・メイのどちらなのか判別できなくなる。
【感想】
今日ご紹介致しまする映画は!!
「実録!!ついていったらこうなった!?」byアメリカのどこか
様々な家庭内事情を抱えた少女が出会ったヒミツの「駆け込み寺」・・・
その実態は絶対的な男尊女卑を継承するドイヒーな超カルト教団だった!?
そして今回教団から逃げ出した元カルト教団の独占取材に成功!!
「私は高橋マーサ?それともマーシー・メイ?どっちなのよよよよよよよ!!!?」
などと今だ意味不明な言動を繰り返す日々!!、驚愕の教団の実態とは!?そして洗脳された「彼女」の生活やいかに!?
【マーサ、あるいはマーシー・メイ】!!!
記者A「そもそもその教団に入ったキッカケは何だったのでしょうか?」
○○○「えーっと、昔子役として活躍していたんですけれど・・・双子のお姉さんの方が先に売れてしまって・・・私はいつも比べられ多額の収入により家族の溝が次第に深まるばかりで・・・」
・・・そう語るのは某人気番組、赤い橋の上で流れる「ドュビドュドュ~ビドュ~バ~♪」で双子の姉妹を演じ一躍時のオカリナ・・人となったあのBIPセレブオルセン姉妹のまたさらにその妹で最近ピンで活動(もともとピンか笑)がみられるエリザベス・オルセン!!
そう!本作はそのオルセンさんが複雑な家庭環境の下で育ち精神が病んでいた時期に入信したあるカルト教団のドキュメンタリー・・・ではなく(笑)オルセン演じる「心」にどこか影のある女性マーサがふとしたきっかけで山の奥地で訪れた楽しそうな集団に加わったが為にとんでもねーマインドコントロールを受け、そして苦悩する21世紀カルト教団の恐怖を描いているわけでございますが―――――
【特徴 その①】
マインドコントロールの恐怖
物語は教団のスキを見て脱走する場面から始まります。
その後家族を失い数年間関係を断っていた姉の下でしばらくの間、姉の再婚相手と共に半分「保護」されるカタチで共同生活を始めるのですが・・・
本作は、主人公マーサと教団にいた頃呼ばれていた呼び名マーシー・メイ・・・この二つが「現在」と教団にいた頃の「過去」との出来事を描きつつ、まるで二重人格のように自分の存在が「どちら」なのか混同していき次第に精神を追いやられていく恐怖を描いております。
妹との久しぶりの感動の再開にはじめはテンションの上がる姉、はじめは仲睦ましくする姉妹なのでありますが・・・
教団から離れた「後」も、教団にいた頃の「記憶」に悩まされるマーサ。そして姉も明らかに「以前」の妹とは違う、非常識な「奇行」の数々に悩まされます。
突然元いた日常生活に戻ってきたものの、教団で受けた思想は消えず・・・という今芸能界でも話題のマインドコントロールの恐怖!!これが本当に怖い!!
そりゃ2年間も教団に缶詰状態なら完全に洗脳されてもおかしくはないが、それでもその人の生活スタイルすら変えてしまうその影響力の絶大的な効果と言ったらたまったものじゃあありません!!
【特徴 その②】
決して「強制」ではない落とし穴。。。。
まずそもそもどういう経緯で、んなヤバい教団に入ったのか・・・という明確な理由は描かれず、そしてまたなぜ突然教団を離れようとしたのか・・・この理由は描かれてはいますが
本作の一番「コワイ」のは教団の明確な「部分」をあえて主人公マーサの「視点」でのみ描くことにより明確にしていない
そしてマーサ自身も教団に対しての直接的な罪悪感が一切ない
この2つだと思うのです。
ゆえに教団の「真の目的」もわからなければ教団員の過去、情報、そういったものが一切描かれない・・・
コワイですねぇ~
また教団に対しての罪悪感がないマーサにとって、教団の魔の手から離れた後も苦しめられる教団にいた頃の「記憶」、さらになぜ苦しいのか、それすらも分からない、本人には理解出来ないのです。だから永遠苦しめられる恐怖・・・
コワイですねぇ~×2
それもそのはず。先に言った明確な部分こそ描かれないものの、これはちょっと憶測ですが(でも大体合ってると思う)教団に入った少女たちは自らの「意思」でそこに留まった・・・
決して「脅迫」的に連れてこられたのではない。それはマーサが来てしばらくの間仲間の女たちに言われるセリフ「嫌ならばココへは来ない」や、マーサが脱走後、後をついてきた教団の男の「別にスキにすればいいさ。」などの会話から想像できます。
教団ははじめは「ここで新しい家族になり楽しく暮らさないかい?」などを謳い呼び止めます。教団では少女たちが山の奥地、それはある意味で「社会と閉鎖された空間」とでもいいましょうか、完全自給自足を重んじ社会のしがらみ、苦しみ、痛み・・・そういったものから解き放たれた「教団」という場所で幸せそうに生活しています。
するとどうでしょうか。「心」の拠り所を探している人間にはそこは「避難所」であり「楽園」のように見えてもおかしくないのではないでしょうか。しかも決して「脅迫」的な概念はない。
お金も一切かからない。街で出稼ぎに行く必要もない。生活するには必ず「役割」を与えられるがそれも自分自身で選ぶ権利がある。ただ一つ、教団の「掟」さえ守ればいいのです。
まその「掟」がチョメチョメだから大問題なのですが(笑)
決して教団や入信することを批判しているワケではございませんが、近年の悪質な詐欺商法に近い、このカルト教団の手口というか、それが非常にリアルに表現されておるんですね~
【特徴 その③】
あのオルセンがドュビドュドュビドュバ~しちゃった!?(笑)
あと主演のオルセンさんの体当たり演技も凄くってですね~
美しさと切なさを兼ね備えながら・・・だがしかし心にポカーンと穴の開いたような、完全に抜け殻のようなマーサを見事に演じていましたね~
オルセンさんはゴッジーラで初めて見かけた女優さんなのですが
やいすっぽんぽんで湖にダイブするわオネショはするわ夜の営みの邪魔をするわオールユーヌードイズキルはするわこれには姉さんもお手上げ状態ですよ(笑)
ただ先に言った、抜け殻のようなマーサが、過去にマインドコントロールされたトラウマを引きづりながら、次第に精神が狂っていく姿は人間の脆さを非常にうまく表現しており、まさにオルセンさんにぴったり(と言うと変な気もするが笑)素晴らしい演技ですね!
そうそう、マーサの後に入信するアフロヘアな女の子・・・どこかで見たことあるなーと思ったら
以前紹介した【肉】で出血人肉大サービスした姉妹の一人じゃあ~りませんか~
その後信者もろとも彼女の「肉」になってしまったのでしょうか(笑)
そしてラストは・・・・
なんだか最近終了10秒前で「はぬん!?」ってなる映画にやたら出会ってしまうのだが・・・(笑)
あとはご想像にお任せで♪って一体ありゃ何だったんだよー!!!( ゚Д゚)(笑)
マーサの「呪縛」は果たして解けるのかだろうか・・・
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