2015/04/29

母の「愛」、それはかけがえのない子どもたちへの最後の遺産。。。【灼熱の魂】


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2010年/エンターテインメント・ワン
出演 ルブナ・アザバル
メリッサ・デゾルモ=プーラン
マクシム・ゴーデットほか










どもども~(´ω`*)








今日紹介する映画はコレ!






【あらすじ】


ある日、カナダで暮らす双子の姉弟ジャンヌ(メリッサ・デゾルモー=プーラン)とシモン(マキシム・ゴーデット)の母親ナワル(ルブナ・アザバル)が永眠する。後日、長年彼女を秘書として雇っていた公証人(レミー・ジラール)により、母の遺言が読み上げられる。その内容は、所在がわからない自分たちの父と兄に手紙を渡してほしいというもので……。







【感想】




今日紹介致しまする映画は!!















母の「過去」を尋ねて三千里。






存在しないはずの「父」と「兄」への遺言状―――――――






残された姉弟が今、知られざる母の生涯を探るため旅立つとき




衝撃的な事実を知らされる



それは「母」が残した永遠の哀しくも愛の物語――――――――





灼熱の魂】!!!






いやいや~



今回ご紹介するのは前回当ブログでもご紹介した超超期待の新鋭







ドゥ二、ヴィルニー・・・・・














・・・・・やっぱり言えなかった(笑)






おおおおおおおい!!!!いい加減にその名前改名しろこのヤロウおおおおお!!!(江頭風)





とやっぱり覚えられない(笑)今えだまめ一押し大注目の監督、ドゥ二・ヴィルヌーヴが今回またまた見参!!!




いやーあれからすっかり彼のフィルモグラフィーにハマってしまい、またまた彼の過去作を引っ張り上げて今回観てみたのですが




今作は『焼け焦げる魂』という原作の実写化らしく、以前ご紹介した【プリズナーズ】【複製された男】ではサスペンス調の色合いが強かった2作に対し、本作は知られざる「母」の記憶を辿る子供たちを描いた、ヒューマンドラマとなっております。





「な~んだ。じゃ今までのようなミステリアスな展開は期待出来ないんじゃ―――」








とか思うじゃん?



私はね、今日この作品をもってある一つの可能性を信じました。














「ブレラン」の未来、貴様に託そう!!!(笑)




これまで絶対に続編なんて作ってはならない!!!・・・と壮絶に否定し続けてきたご存じ、「ブレードランナー2(仮)」で監督をなさるヴィルヌーヴさんでございますが・・・




私はね、彼なら、もしかしたら「世界観」こそ引き継がれなかったとしても、たとえ全く違う「作品」になろうとも、もっと濃密な人間模様に重きを置いた「全く新しい」ブレードランナーになるのではないか・・・ともしかしたら悪くない出来になるのではないか・・・と思ってしまったのです。





そう







この作品で「そう思わせ」られたのであります。




【特徴 その①】
自分の母親のこと、アナタはどれだけ語れますか?



物語は母親の突然の「異変」から始まります。


ある日母を連れ市民プールへとやってきた長女のジャンヌ。少し母から目を離した間に突然、原因不明のショックにより母は寝たきりになってしまう。自分が目の前にいながら母の異変に気付けなかった自分を責めるジャンヌに優しく寄り添う弟のシモン。そんな2人にある時、母を秘書として雇っていた公証人のジャンから渡された3枚の遺言状



そこにはジャンヌ、シモン宛のほかに、それまで戦死したと伝えられていた「父親」と、聞いたこともない、幻の「兄」への遺言状だった――――――――




と、のっけからヒューマンドラマだっつうのに(笑)謎めいたミステリアスな展開になっていくのですが





「はあ?なんじゃそりゃあ!?」と困惑するのも無理もなく、しかしながらそんなのウソっぱちだ!!と信じない弟とは反対に、そういえば今まで知ってるようで、実はあまりよく知らなかった「母親の過去」を探っていけば何か分かるのではないか、と遺言状を信じ母の唯一の「過去の写真」を持って旅に出るジャンヌ。




はじめは母の知り合いに出向き、そこからまた新たな母の知り合いを紹介してもらい・・・とはしご形式に伝っていくと同時に、それまで知りもしなかった、「壮絶な母の過去」が次第に明らかになって行き――――






この「母の過去」は、「現在と過去」の両パートから描かれるのですが、本当に「壮絶」と言うか、観ていて段々「え、マジで?」という衝撃に駆られると言いましょうか、母が調度生きた時代というのが、宗教戦争真っ只中の「激動の時代」でありまして・・・・



人物の名前を憶えれず社会経済科目に逃げ出した(笑)私えだまめには、ちょっと詳しい歴史背景は分からなかったのですが、実際に数十年前に起きた中東で起きた戦争を描いているのだと思います。





で、またそれがね・・・・なんていうか





非常に「生々しく」描いていて、特にバス襲撃のシーンは観ていて非常に虚しくなりますねぇ~



日本にはこうした宗教戦争ってのがないし、そもそも世界的に見て宗教に疎すぎる我々日本人からすると、ちょっと時に理解しずらい部分もあるかと思います。それでも、この映画で描かれているような崇拝する宗教が違うってだけで、それだけで「殺人」が正当化されてしまう、宗教戦争が今現在でも行われている・・・・そう考えると、戦争ってなんて虚しいんだろう、と考えさせられてしまいます。



そんな中、それでも懸命に、たくましく生き続けた母の強さが描かれるのですが






【特徴 その②】
母の「愛情」が全てを包み込む。。。。






クライマックスで明かされる、衝撃の事実。


いやぁ~これはホントに驚きましたねぇ





「・・・・マジか」としばらく見終わった後茫然と画面の前で立ち尽くしてしまいましたな~(笑)




モチのロン詳しいことは言いませんが、ダンサー・イン・ザ・ダークが好きな方には、非常にそれに近い感情を覚えるのではないでしょうか。





・・・まあ要はそーいう系の映画ってことっす(笑)




ただ、それでも救いがあると言いましょうか(「我々にとっての」ですが笑)




お母ちゃんの子に対する「愛情」ってのは計り知れない偉大なものなのだ!!!



と言う、まさにこの母の「愛情」こそが、悲しい過去をも最後に全て包み込んでしまうのであります!!!








素晴らしきママンの包容力!!!(笑)




そりゃあ自分のカラダを痛めてまで生んだ子供ですよ?んなカンタンに縁なんて切れるワケがない!!どんな子どもであろうと、それでも母には大事な大事な「大切な存在」なのだから!!!








そんなことを思い出させてくれる、ホントに素晴らしい作品でしたねぇ~



と同時に、「人物描写」、特に「親の子」の物語の描き方がホントにうまいなあ~と今回再確認。



本作では「親」(母)の「子ども」に対する「愛情の深さ」感動的に描き、そして反対に【プリズナーズ】では、そんな「親」「子ども」に対する「行き過ぎた愛情」を今度は狂気的に描いてる・・・・




故に本作と【プリズナーズ】を見ると、非常に面白い共通点を見つけることが出来るかもしれませんね。









・・・というワケで、最後にもう一度この偉大なる映画の監督の名を











ドュ二、ドゥ二、ヴェルヌー























おおおおおおおおおおおおおおおおい‼‼‼‼‼(笑)


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