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1984年/ニューワールドピクチャーズ
監督 ダグラス・チーク
出演 ジョン・ハード
キム・グライスト
ダニエル・スターンほか
どーもどーもー(´・ω・`)
今日紹介する映画はコレ!
【あらすじ】
次々に殺戮を繰り返す奇怪な食人鬼チャド。その正体は政府が不当に処理した放射能廃棄物によって変異した地下に棲む浮浪者たちだった……。
【感想】
いやいや皆さんどうもー
今日も前回に引き続き大珍作映画をご紹介。。。。。。。。
その名も「マンホールよりの死者」!!【C.H.U.D‐チャド‐】!!!
この映画もですねー前からずーっと気になっておったB級モンスター映画なのでありますが
いやー前回紹介した「どうしようもねぇ映画」と一緒に借りたワリには実に面白かったのでこれまた是非とも皆さまにご紹介しなくては!!と思いましてね・・・?w
もうホント雲仙の差でござます(笑)
【特徴 その①】
「モンスター」を題材にした、実は「社会派」サスペンス?
地下に垂れ流された放射能汚染物質により地下ホームレスが人食いバケモノになる。。。。。
う~んB級だぁ~(笑)
実にいい響きでございますな笑
しかも「放射能」「元人間」。。。。道理で日本のレンタル店に並んでいないのも納得がいくなんとも色んな意味で危険な匂いがプンスカしますなぁ~(*´▽`*)
とさっそくOPから夜道で犬を散歩するおばちゃんがマンホールの中から伸びた「手」に襲われるバケモノらしき唸り声などが聞こえてくるわ。。。。実に「古典的」な「モンスター」映画という印象を受けるのでありますが
ホームレスを撮影するあるキャメラマンとその恋人のモデル、また失踪事件を捜査する刑事と、情報提供者のホームレスの男。。。の2組が次第に「バケモノ」とその背景に潜むある「陰謀」に巻き込まれていく。。。。。
私が一番感化したのが、前半と後半で物語が大きく「グレードアップ」している点。
前半は「ただの」モンスター映画なのが、後半に進むにつれて「モンスターを題材にした」人間ドラマに華麗に変貌するのであります。
もっと詳しく言うならば実は市民に秘密裏に、至る所で排出された汚染物質を巡り隠ぺいしようとする政府側VS事件を公にしようとする市民とのバトルが次第になんとストーリーの「メイン」になっちゃっているのです!!
ゆえに前半・中盤にかけれ見れば、ひたすらに長ったらしい人物描写が続き(但し決して無駄なものではない)モンスターもほんの一瞬「チラ見せ」程度でなかなか焦らしてくる・・・この展開を素直に受け入れられない方には、モンスターがひたすらに暴れまくって欲しい!と願う方には物足らない、つまらないと感じる人もいるかと思います。
が、私は妙にしっかりと構築されている脚本、前半・中盤にしっかりと人物描写という土台を作り、それが後半にかけてそれがかなり生きてくる展開に私は好感を覚えました。
繋がりのない2組の登場人物たちも最後にはちゃんと「合流」を果たす辺りさながらサスペンス映画のような展開です。
しかしながら、やはり「モンスター映画」を期待しといてそりゃねえだろ・・・という意見もあるかと思います。
【特徴 その②】
サスペンスちっくな恐怖演出
その点をカバーしているのが、いよいよ人食いモンスター「C.H.U.D‐チャド‐」が地上で暴れ始める後半戦。
実は序盤でカタカタと音を立てていた映写室の地下の扉。それがここへ来ていよいよ意味を成していく。。。。
本作にはよくある脚本上での辻褄の合わない展開というのがあまり感じられず、「原因」と「結果」がきちんと描かれている(本来それが普通なのだが笑)点も、本作が意外にも脚本がしっかりと作られている証拠だと私は思います。
そして「チャド」がキャメラマンの恋人にじわりじわりと迫りくるシーン。いや~このシーンで使われているBGMが実に不気味でいい味してるんですよ~
決して派手なものではなく、「遊星からの物体X」のように最低限の音楽だけで見せる演出が功を奏しているというか、「チャド」が襲ってくるシーンはまさに「某サスペンス映画」のよそれに似ています。
・・・・まあしかし最後は先に言った人間同士のバトルがメインになるのですがw
【特徴 その③】
「モンスター」の正体に隠れる裏設定
さてさて、今回登場するこの「チャド」というバケモノ。。。。。
造形は。。。。。うーんなんでしょうか。人間のなりを持ちつつ、謎に黄色く光る眼と、時に首がびよよよーんと伸びる(わしゃカタツムリかいな笑)なんともキショクわるく、特撮ファンには酒のつまみにピッタリな造形でございますが
まあ皮肉と言えば皮肉を描いているのかな?やはり日本では発禁になりそうな「汚染物質が原因」というのがね。。。。また政府が極秘に街の地下に垂れ流しているって設定がねぇ。。。。妙に今日の日本の原発問題などを連想させ、またそれに加え増加するホームレスの社会と繋ぎ合わせており、若干社会派な設定かもしれませんね。
【C.H.U.D】という名前も「都市廃棄用汚染危険物」の略ですし。。。。。
・・・というのが背景にあって日本ではそれほど知られていない映画なのですが、普通に「B級モンスター映画」としては作りがしっかりしていますし、「名作」「傑作」とはいかなくても、せめて「秀作」くらいのじゃないですかねぇ(´・ω・`)
その設定さえなければレンタル店で常備取り扱われるレベルの映画だと思うのですけどね~
この映画に限らず、今後もそういった「事情」でないにしろ、今だ日本で伝わっていない映画の再DVD化やレンタル化が進むといいんだけどなぁ~
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