2013年/オーストリア
監督 マービン・クレイ
出演 ゲアハート・リーブマン
エディタ・マロブチッチ
ブリギッテ・クレンほか
どーもどーも
今日紹介する映画はコレ
【あらすじ】
アルプス山脈にある気象観測基地の管理人ヤネクは、ある日、故障した観測機器の様子を見るため、科学者たちと一緒に山の奥深くへ出かけ、氷河の一角が赤く染まっているのを発見する。異変を調査する一行は、狂犬病に感染したと思われるキツネに襲われ、基地に引き返すが、今度はそこで未知の生命体に襲われる。謎の生命体をなんとか退けた一行だったが、赤く染まった氷河を分析していた科学者から、驚くべき事実が告げられる。
【感想】
はい今週もやってまいりました当サイト大人気企画「新作Z級映画を見よう‼‼」のコーナーがやってきてしまいました‼(笑)
このコーナーはですね、ズバリクソつまんなそうなZ級パチモン映画をあえて新作で借りようという・・・早い話が誰も得しない、強いて言うなら私が損をする(笑)だけの企画というね、もう全くもってなんの為にやっているのかわからない‼‼(笑)
・・・・・というわけで今回も借りて来ましたよ
立ち込める地雷臭の予感(笑)
しかも裏パケにはあの【遊星からの物体X】に匹敵する!?いや超えた!?みたいな肩書きが書いてあるではないか‼‼
調子乗ってんじゃねええええええ‼‼‼‼(笑)
とかの偉大なるカーペンターおじさんの顔に泥を塗るような書き込みはこれまで何度も見てきましたが、今回も軽く裏切られることは承知の上で、逆にどれほどかけ離れたものなのか興味が湧きましてねぇ~( ̄▽+ ̄*)
てことで今日紹介する映画はその名も
【パラサイト・クリーチャーズ】‼‼‼
物語は至ってシンプル‼ある日アルプス山脈の奥地、突如赤く染まった氷河の一角を山岳研究科チームが偶然発見‼その夜、研究科の一人が謎の未知の生命体に襲われ、その後も次々と人間に襲い掛かる凶暴なクリーチャーたちが出現し絶対絶命の大ピーンチ‼‼・・・・という
まあまあよくある話なのですが
・・・・・・・・・・・・・。
大どんでん返しキタ━━━(゚∀゚)━━━!!!
ええ!?ええええええええ!??( ゚ ▽ ゚ ;)
ヤバーイ普通に面白ーい!?∑(-x-;)(笑)
【魅力 その①】
素晴らしきクリーチャーデザイン
な、なななななななななんてことだぁー!!!!!???( ̄□ ̄;)
こ、こんな話・・・・聞いてない・・・・!!!!
こんないかにも過ぎる地雷映画特有のパッケージでこ、こんなに面白いなんて
俺の企画が台無しじゃないかああああ‼‼‼(笑)
本作を一言で例えるならば
と言ったところでしょうか‼‼
いやー私、今完全に驚き過ぎて腰が砕けましたよ(笑)
本作は特に知らない出演陣でお送りするオーストリア産、モンスターパニックムービー・・・・
オーストリアですよ!?はじめ映画が始まった時「おいおいコイツら一体何語喋ってんだ?(笑)」と一瞬首を傾げてしまいましたがな‼
そんなモンスター大国USA産ではない時点で、一気に興味が薄れてしまいがちなのですが
出てくるモンスターがまあ素晴らしい‼‼
まず何が素晴らしいってそのお国のCG技術が分かってしまうショボいVFXを極力使わないで作られた・・・・
特撮技術‼‼‼
いやこの特撮がねぇ~、意外と力の籠った力作でございまして、しょーじき私オーストリアの技術師を舐めてましたはい(笑)
決して全身像が映るわけではない、シーンもアップ画や暗闇だったりしてそんなにマジマジと拝むことが出来ないのですが・・・・
突然変異で生まれた巨大ダンゴムシはじめ、キツネとクワガタが合体したようなグチョグチョぶええええええな気色悪い生命体、その他人食い鳥や人食いトナカイなどなど・・・・
それらすべてを最新のCGに頼らず、一つ一つ手作りで作成している・・・しかもデザインセンスも意外とよくってこれがまた特撮ファンにはたまらんのですよ~(ノ´▽`)ノ
また本作に登場するクリーチャーはとにかく種類が多く、最後まで飽きが来ない、とても素晴らしい出来でございますね~
これは特撮好きならこのクリーチャーを拝むだけでも一見の価値あり!?(笑)
【魅力 その②】
ヨーロッパ風×B級モンスター=【ミスト】みたいな感じになっちゃった??(笑)
本作はオーストリア産のヨーロッパ映画なわけでございますが・・・・
それに伴い映像がなんかこう、ヨーロッパ風・・・と言いましょうか、そりゃヨーロッパ映画なんだからヨーロッパ風なのは当たり前田のクラッカーなんだけど(笑)
基本手持ちカメラで映し出されるリアリティある映像で、こんなバリバリのB級モンスターパニックを撮るもんだから妙にリアルなんですよね~
色々と(笑)
例えばやたら無駄な人間描写が多い、変に感動させるような場面もあったり、それでいてモンスター襲撃後は研究所に立てこもり、そして肝心のモンスターはなかなかはっきり出てこず・・・・
モンスターと戦う人々も全員戦闘経験なしのド素人、それでいて後半ケガ人を救うため衛星電話を探しに行く・・・・そして意外と年寄りが頑張っちゃう(笑)
もう超絶鬱にならない【ミスト】やんけ(笑)
特に「ボディチェク大臣のボディチェックでもする気か?」のZ級ギャグのネタにされたボディチェク大臣が衰えた見た目と裏腹にドリルでモンスターで応戦するわ唐突の解剖手術を成功させてしまうなどこの映画一番の働きを見せてくれた時は本当にショッキングでしたね~(笑)
まあ、さすがに【ミスト】に出て来たような宗教ババアは・・・・って後半急に宗教にすがるオッサンがいたな(笑)
【魅力 その③】
意外と矛盾のないストーリー
この手の映画にありがちな「なんでそうなるの!?」という、あからさまな脚本ミスが本作ではそんなに感じさせない、意外と矛盾のないお話の流れも良かったですね~
そりゃあ確かにパ二クりながらバナナを食べるとかおしっこが宙に舞うとか突然変異の原因がやたら解明されまくっちゃうアンタもうそのままSTAP細胞の研究出来ちまうよレベルなシーンもございますが
研究チームが超進化論の発見を自分達のモノにしたいが故に衛星電話を隠し、それが原因で助けが呼べず研究所に立てこもらなくてはいけない・・・という流れがとても自然というか、原因がきちんと整理されている所が脚本も意外としっかりしているなぁ~という印象を持ちました。
また取り込んだ生き物の全てのDNAを受け継ぐという、故にキツネを襲った場合、キツネのDNAとその体内に混入していた虫などのDNAも合わさり両者の特徴を持った生物が生まれる・・・という設定も面白いですし、実はOPで劇中登場するモンスターのDNAとなる生き物を映し出している無駄に凝った演出だとか
モンスターをいっぺんに出すのではなく、小出しに出していく戦法、体内で生まれたモンスターを体から取り出す緊迫したシーンなどなど・・・・決して最後まで飽きがこない・・・とは断言出来ませんが、最後まで飽きさせないような工夫がなされているのがとても好感がもてますなぁ~
そういう工夫ってたとえ低予算でも可能なことじゃないですか?本作も比較的低予算映画の部類に入るかと思いますが、それを分かったうえで楽しませようとする制作スタッフの想いが私大好きなんでございますよ≧(´▽`)≦
「低予算」=「面白くない」は理由にならねぇからな?(笑)
いやーホントはもっとクソっぷりを発揮してくれるような映画を期待していたのですが、今回思いのほかとんだ「珍作」を発掘してしまうとは・・・( ̄_ ̄ i)
こりゃハリウッドでリメイク決定だな(笑)
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