2015/09/09

Edamameの懐かし映画劇場 【ザ・フライ】




↑クリックすると音楽が流れるよ♪

1986年/20世紀フォックス
監督 デヴィッド・クロ―ネンバーグ
出演 ジェフ・ゴールドブラム
ジーナ・デイヴィス
ジョン・ゲッツほか










どーもどーも!!








今日紹介する映画はコレビックリマーク



【あらすじ】

2基の離れた機械を用いて、一方からもう一方へと物質を転送させるという画期的な装置を発明した科学者のセス。しかし、自らの肉体で実験を行ったとき、装置内に入り込んでいた1匹のハエとともに転送されたことから、やがて肉体と精神に異変が起こり始める。 



【感想】






キタ━(゚∀゚)━!!!!




クローネンバーグさんと言えば、当ブログでもいくつか取り上げておりますが、【スキャナーズ】でアタマを吹っ飛ばしたかと思えば、壮大なメディア批判と共に「新人類。永遠なり。」のイミフワードで一気に混乱させられた【ビデオドローム】、不気味に青白く光るクリストファー・ウォーケンの顔が印象的だった【デッドゾーン】、そしてヤッピーのアタマん中なんて理解出来るわけがない(笑)ことを思いっきり痛感させられた【裸のランチ】・・・



数々の異業を成し遂げ現在も絶賛変人進行中であり、ジョン・カーペンターポール・バーホーベンと並ぶ俺的3大悪趣味監督の一人・・・





そんな彼の代表作であり 58年の名作ホラー『蝿男の恐怖』のリメイクである作品を今回ご紹介・・・・









その名も








【ザ・フライ】





・・・直訳するとそのまま【ザ・ハエ】!!!となっておりますが笑そもそも私がこのクローネンバーグを知るきっかけとなった作品でございまして、きっかけはちょうど私が小学校4年生の頃に遡り・・・・




椅子の下のビデオ収納箱を何気なく物色していたある日








「父ちゃーん。この映画なにー?」





と偶然見つけてしまった1本のビデオ・・・・・











「あー、そりゃ懐かしいなー。薄気味悪い「モンスター」が出る映画だよ。」





と軽い一言で当時SFと宇宙人ものが大好きだった私の好奇心にすぐ火がつき、その後リビングで父親と一緒に鑑賞することになるのです・・・・










その時Edamame10歳










あまりにも衝撃が強すぎた(笑)


















こんなもの子どもに見せるものではございません(笑)










と当時の親父のクレイジーさにも衝撃的だったのですが笑当然見終わったあとは放心状態、その後2、3日部屋に引きこもっていたという当時としてはあまりにも刺激が強すぎた本作・・・・





あれから数十年の時が流れ・・・・





私Edamameも心もカラダもアソコも立派な大人になってしまい今回改めて見直してみたのですが・・・・・










鑑賞後









やっぱり放心状態(笑)







なんだろね・・・この人の映画って毎回(^▽^;)?で終わるか物凄いものを見せられたような疲労感を感じるかのどっちかなんだよな~笑



今回は2回目(3回目だったかな?)の鑑賞ではあるけれど、やっぱり見終わった後はやっぱクローネンすげぇ~(笑)っていう感想と共になんでしょうこのやりきれない感じ?(笑)がしばらく残るんだよね・・・





じゃあ一体何がそんなに凄いのかと言われると・・・・





うーんなんて表現したらいいんだろう・・・・(´・ω・`)





とりま、まずポイントから順に抑えてみるか笑




【この映画のココが凄い その①】
グロ is ビューティフル(笑)






このえいがはね~、とにかくグロ!!怖!!キモ!!!の3拍子揃った作品でございまして(グロとキモは一緒な気が・・・笑)




特にその年のアカデミーメイクアップ賞を受賞したブランドル「バエ」の恐るべし造形は、あの【遊星からの物体X】に匹敵、いやむしろそれを凌駕するとんでもねえモノでございまして





徐々に人から「ハエ」へと変貌を遂げてしまう科学者ブランドル・・・







皮膚は爛れ、爪は剥がれ、耳はもげ、そして口から白い体液を吐き出す、まさに「グロ」の真骨頂(笑)のような姿に貧血でぶっ倒れる女子が大流行したとかしないとか?笑



また特撮も当時の最高レベル、いやそれを超えたネクストレベルにまで到達し、電話ボックスならぬ「テレポット」、「ひっくり返った」サル、スパイディもビックリな天井で張り付く新技などなど・・・・




当時CGなんてまだ皆無だった時代にここまで特撮が輝いているのはまさに圧巻の一言ビックリマーク






特撮好き、いやグロ好き、いやいやモンスター好きにもこれだけでも十二分に見る「価値」大アリでございます!!




そしてそんなグロキモハエ人間に変貌してしまう悲劇の主人公に・・・・



はいハエ男登場(笑)




【この映画のココが凄い その②】
栄光からどん底へと転落する「ある」科学者の一生





主役はこの人!!



ジュラシックパーク】【インディペンデンス・デイ】でメガネキャラ(笑)を演じたジェフ・ゴールドブラム!!!


いやー私この俳優さん大好きでございましてー同じメガネ仲間としてなんかこう、親近感がわくっつうか・・・?笑





そんな彼が今回挑戦するのは









「監督!!オレの今度の役、なんなんすか?」







「あ、ハエ役に決まったから。」






なんて会話があったのかどうかは定かではございませんが笑






今回自らを実験対象として誤ってハエの遺伝子と結合してしまい、おぞましいクリーチャーへと変貌してしまう若き天才科学者、ブランドンを好演しておりますビックリマーク





で、また彼がもうね・・・・



なんとも見ていて痛々しいと言いましょうか・・・・






人類史上初の偉業を成し遂げ、その後調子こいて自らを実験台にしちゃったが故に、あんな結果が待っていようとは・・・・






はじめは恐ろしく健康状態が良好し、次第にジェイソン・ステイサムをビックリなアドレナリン野郎に変貌し、S〇Xだけじゃモノ足りねえぜええ!!!とばかりにそれまでの落ち着いた性格から攻撃的な性格へ変貌していく演技は、思わず狂気を感じてしまいましたね~



そしてまたまた調子こいて実験を繰り返していくうちにいよいよカラダの「異常」が増発し、その後は自らを実験サンプルとした記録するようになり、見た目と共にその内面も文字通り異常者となっていく様は見ていて非常に恐ろしいのと同時に、非常に虚しいと言うか、人としての理性が徐々に失われつつある人間を見ているようなキモチになりましたね・・・





そんなブランドンの心理描写の変化も非常にグロテクスではございます。



またその恋人を演じるのは史上最高「やちまった」映画笑こと【カット・スロート・アイランド】で男勝りな海賊王を演じたジーナ・デイヴィス・・・・









いや~








やっぱり「怪物」には美しいヒロインがホントよく合う( ̄▽+ ̄*)


今回特にブランドンと対比させることで、この人の美しさがより引き立つと言うか、最後まで一切汚れシーンがないというのも、最後まで醜い姿に変貌していく主人公を必死に救おうとする女神さまのような立ち位置でしたね~





う~ん横パイも素晴らしい!!・・・・え?笑






そしてそして・・・・・




私がこの作品で一番好きなところがございます。






【この映画のココが凄い その③】
涙チョチョギレお涙頂戴クライマックス





いやーもうね、はたから泣かせる気満々な恋愛ドラマや戦争映画なんかよりもよっぽど心にズシンとくる




ホラー映画の感動系はガチでヤバい(笑)ことをその代表作【ジェイコブス・ラダー】で知ったedamameですが・・・



当時はまだ幼かったのか、それほどまで感じなかったものの、今回改めて見て感じたこと。











なんだかんだあったけどそれでも彼は「人」として人生を終わらせようとしたんだな~と言う













感動のクライマックス・・・(ノ◇≦。)







そしてそのあと待ってしたとばかりに壮大な音楽と共に幕を下ろしてのエンドロール



この一切の「間」余計な後日談を一切加えずそのまま潔すぎるほどの終わり方であって、はじめて








うおお・・・なんか凄かったなこの映画∑(-x-;)



というある種の放心状態を観客に与えているのであります!!






いやー本当にこの映画「じゃ」いい終わり方してやがるよクローネンバーグ・・・





あとね、先にも言った難解な映画好き好むクローネンバーグ氏ですが、中でもこの作品は恐ろしく単純でわかりやすい映画となっておりますので




私のようにお試しクローネンバーグにはとても向いている作品ですので、そんなしかめっ面な顔せず是非気軽に(それともまた違うが笑)レンタルしてみてはいかがでございましょう~?









あ、ちなみに













次回作は「ハッピー」エンドですのでご安心を(笑)(なんのだよ笑)


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